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2007年06月 アーカイブ

2007年06月05日

羽田健太郎さん

私のスタジオ録音処女作ヤマハポップコン「氷河期」弾いていただいていました。何年たってもそのこと覚えてくれていました。久々に会うと「船山くん、氷河期。」とニヤッとするいたずらっぽい表情が脳裏を離れません。
その後も私はハネケンさんのお陰で数々の名曲を録音することが出来ました。
沢田研二さん「勝手にしやがれ」、渡邊真知子さん「迷い道」、五輪まゆみさん「さよならだけは言わないで」中島みゆきさん「時代」山口百恵「パールカラーに揺れて」等々。
数々の賞もハネケンさんのお陰でいただいたようなものです。ハネケンさんがピアノを弾くとそのピアノはたちまちにして、100人編成のオーケストラに早変わりしたものです。

 でもそのプレイとは裏腹に誰とでも気さくに冗談を言ってくれる、優しいそしてひょうきんな先輩でした。
ハネケンさんにはプライベートでもずいぶんとお世話になりました。家探しをしている頃参宮橋のマンションを「僕、引っ越しするから僕のうちどう?」って紹介していただいたり、原チャリずっと貸していただいたり、本当に公私共々お世話になった方でした。

 駆け出しの頃スタジオでディレクターともめていたとき、ハネケンさんが「船山くん、大丈夫だよ。ここんところ僕が弾いちゃうから。」と言ってくれたときのハネケンさんは若輩者にとってはまさに拝んでも拝みきれないほどの神様に見えました。
今はもう本当に天国に行かれてしまったのですね。今これを書いていても涙が止まりません。

 こんなお話を披露するのはどうかと思いますがハネケンさんのお人柄を忍んで、お話しします。
先週の土曜日寝ようとしましたら頭の中に「グ○○○○○イ○○○ノ○○○!船山くん。」という声が聞こえました。それは寝付くまでずっと頭の中をループしていました。自分は「あれっ?何で今頃こんなハネケンさんのギャグ思い出してんだろう?おかしいな。でも、確かにハネケンさんの声だったなあ。」と思っていました。(このギャグ追求しないでください。)
月曜日になってそれがハネケンさんが逝かれた頃だというのを知りました。僕のような者のところまで、ハネケンさんギャグでご挨拶に来られたんです。その時から今まで涙があふれ出てきます。止まりません。
 ハネケンさん、明日お別れに行きます。どうかそれまで旅立たないでください。

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